YOU’VE GOT MURDER

恋するA・I探偵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

恋するA・I探偵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

『恋するA・I探偵』ドナ・アンドリュース〈ハヤカワHM〉読了

UL社の人気リサーチャーAIのチューリングは、実は感情を持っていた。
彼女が片想いしている、プログラマーのザックが出社しなくなってすでに一週間。
今までこんな事はなかった上に、怪しげな男がザックの机を調べている。
チューリングは、名作ミステリから探偵術を覚え、
彼女が感情を持っていることを知っている秘書のモードと、
彼女が人工知能と言うことを信じないティムに協力してもらって、
ザックの行方を追うが、そこには陰謀が……

作者がこれはSF出はないと言っているから、ハヤカワHMから出るのは正しいんだうろね。
背が水色でも不思議でないけど。


非常にライトなミステリ。
これが、日本の漫画かライトノベルなら、確実にCGで描かれたチューリングの姿が出てきたはず。
ぶっちゃけ、こういうの嫌いじゃないんだけどね(笑)
ホッグの『コンピュータ検察局』って、読み終わるまでこういう話だと思ってたました。
読書した〜! ていう読み応えは薄いけど、
まぁ、チューリングのかわいらしさの勝利。
料理のレシピを考えるのが趣味だけど、凄い下手くそっていうのは、たぶん萌えフラグ。
個人的には、チューリングは膨大な記憶とネットワークがあるんだから、
もっとミステリ蘊蓄を織り交ぜて欲しかったんだけど、女性作家は、そういうオタク的な方には進まないのかな?


本国では4巻まで出ているとのこと。
まぁ、訳されたら読んでもいいかな。
他のAIたちももうちょい読んでみたい。
まさか、チューリングの子供とか出てこないだろうな?


ふと思ったんだけど、
膨大な知識と記憶、超高速の思考能力のAIが、
まともに、人間なんてのろい生き物と会話が成立するのかね?