暗号攻防史

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『暗号攻防史』R・キッペンバーン(文春文庫)読了。


暗号の歴史とその製作・解読法がわかりやすく書かれている。
暗号関連の本は、暗号史か、暗号そのもののどちらかがメインだけど、この本は両者のバランスがけっこうとれてるかな。


……正直言って、数字がずっと続いているようなページはほとんど頭に残っていないので、
ということは半分くらい記憶にないということだ。
根っからの算数嫌いとしては、数字は忌み言葉みたいなもので、耐え難いものがある(笑)
製作法とかもちゃんと理解して読めば(たぶん)面白いんだろうけど、数字は読んでいられません。


でも、その他の部分、特にエニグマのエピソードは面白かった。
エニグマ解読はイギリスの手柄、みたいに伝わっているけど、実際はポーランドの3人の数学者が、開戦前からかなり解読していたそうだ。
3人の話が(昔の)『プロジェクトX』風で○。チューリングの晩年て悲惨なのね。
ちなみにエニグマは元々商品名だったそうな。


豆知識。正規に受け取った暗号を読み解くことを翻訳、傍受したりしたものは解読する、という。知ってた?