今年の読了本



今年日記に出てきた読了本。
週に1冊ペースでしか読めないとはいえ、まとめるとそれなりの量だな。

・『本の殺人事件簿 1・2』……シンシア・マンソン編(バベル・プレス
・『吟遊詩人マルカヴリュの恋』……ジェイムズ・カウアン(草思社
・『修道士マウロの地図』……ジェイムズ・カウアン(草思社
・『天球の調べ』……エリザベス・レッドファーン(新潮社)
・『錬金術師の魔砲』……J・グレゴリイ・キイズ(ハヤカワFT)
・『死体につく虫が犯人を告げる』……マディソン・リー・ゴフ(草思社
・『「科學小説」神髄』……野田昌宏東京創元社
・『イリーガルエイリアン』……ロバート・J・ソウヤー(ハヤカワSF)
・『ハッカーズ』……スティーヴン・レビー(工学社
・『ダークホルムの闇の君』……ダイアナ・ウィン・ジョーンズ創元推理文庫F)
・『大疑惑』……ウイリアム・パウンドストーン(ハヤカワNF)
・『恥ずかしいけどやっぱり聞きたい』……セシル・アダムズ(ハヤカワNF)
・『暗号化』……スティーヴン・レビー(紀伊国屋書店
・『体内の蛇』……ハロルド・シェクター(リブロポート)
・『ミイラはなぜ魅力的か』……ヘザー・プリングル(早川書房
・『書物の狩人』……ジョン・ヒル・バートン(図書出版社)
・『放浪の天才数学者エルデシュ』……ポール・ホフマン(草思社
・『ミラー・ダンス』……ロイス・マクマスター・ビジョルド(創元SF)
・『酷刑』……王永寛(徳間文庫)
・『Xのアーチ』……スティーヴ・エリクソン集英社
・『製本工房から』……栃折久美子(冬樹社)
・『ジャンクフィクションワールド』……風間賢二(新書館
・『古書殺人事件』……マルコ・ペイジ(ハヤカワ・ポケミス
・『シャーロック・ホームズ秘宝館』……北原尚彦(青弓社
・『殺人詩篇』……ウィル・ハリス(ハヤカワHM)
・『ダイアモンド・ロック』……マーク・ショア(ハヤカワHM)
・『エースのダイアモンド』……マーク・ショア(ハヤカワHM)
・『古本屋奇人伝』……青木正美東京堂出版
・『ウォッチメン』……アラン・ムーアデイブ・ギボンズメディアワークス
・『キテレツ古本漂流記』……北原尚彦(青弓社
・『子供より古書が大事と思いたい』……鹿島茂青土社
・『書物の出現……上下)』……リュシアン・フェーヴル&アンリ=ジャン・マルタンちくま文庫
・『こんなこと、だれに聞いたらいいの?[快刀乱麻の巻]』……セシル・アダムス(ハヤカワNF)。
・『ミステリ亭の献立帖』……東理夫(晶文社
・『書物憂楽帳』……ジェラルド・ドナルドソン(TBSブリタニカ)
・『ロンドン図書館物語』……ジョン・ウェルズ(図書出版社)
・『俺はレッド・ダイアモンド』……マーク・ショア(ハヤカワHM)
・『推理小説に見る古書趣味』……長谷部史親(図書出版社)
・『書物の世界の三十三年間の冒険』……デヴィッド・カスバートソン(図書出版社)
・『トニーノの歌う魔法』……ダイアナ・ウィン・ジョーンズ徳間書店
・『90年代SF傑作選』……山岸 真・編(ハヤカワSF)
・『「四億年の目撃者」シーラカンスを追って』……サマンサ・ワインバーグ(文春文庫)
・『時の娘』……ジョセフィン・テイ(ハヤカワHM)
・『日時計』……クリストファー・ランドン(創元推理文庫
・『フェルマーの最終定理』……サイモン・シン(新潮社)
・『暗号興亡史……R・キッペンバーン(文春文庫)
・『魔術探偵スラクサス』……マーティン・スコット(ハヤカワFT)。
・『偽書作家列伝』……種村季弘(学研M文庫)
・『グローリアーナ』……マイケル・ムアコック創元推理文庫FT)
・『ドラキュラ崩御』……キム・ニューマン創元推理文庫F)
・『大秘密』……ウイリアム・バウンドストーン(ハヤカワNF)
・『こんなこと、だれに聞いたらいいの?』……セシル・アダムス(ハヤカワNF)。
・『呪われた航海』……イアン・ローレンス(理論社
・『ジュール・ヴェルヌの暗号』……ミシェル・ラミ(工作舎

ふむふむ。
今年のトレンドは古本キチガイエッセイだったんだっけ。けっこう読んでんな。
中でも題名・内容ともに傑作だったのが『子供より古書が大事と思いたい』。これはオススメ。


それにしてもSF読んでねぇなぁ。
楽しみに待っていた『ドラキュラ崩御』と『ミラー・ダンス』は今年だったか。
少ない中で気に入ったのは『魔術探偵スラクサス』続き出してよ、ハヤカワさん。
それと、『Xのアーチ』。エリクソンの幻視ビジョンは凄い! そういや、クレストマンシーの短篇集出てないな。


SFよりもむしろ、ミステリの方が多い……。しかも、ほとんど古本関係のミステリ(笑)。
中でも『俺はレッド・ダイアモンド』と『殺人詩篇』が面白かった。


漫画は描かないようにしてるんだけど、唯一書いたのが、『ウォッチメン』。
これを知って、買えて、読めたのは今年最高の収穫と言っても過言でないかもしれない。
リアル・ヒーローものとか、改変ものを見ると、比較対象として『ウォッチメン』の名を出してしまう。
まだ読んだことがない人がいたら、是非オススメ。ただ、あんまし売ってるの見たことないんだよな。


全体的にノンフィクションが多いな。『「四億年の目撃者」シーラカンスを追って』とか『ミイラはなぜ魅力的か』も面白かった。


さて、それらを踏まえて、今年読んだベスト3は!
ダカダガダカダカダカダカ……ザン!
『暗号化』『ハッカーズ』『フェルマーの最終定理』!
……全部数学者関係じゃん。
根っからの文系だから数学関係はちょっと、というそこのあなたにこそオススメ。
めんど臭い数式やら暗号作成例はほとんど出てこない。
さらに、下手な、いやそこそこ上手な小説よりも遥かにドラマチックな物語がそこには待っている。
というわけで、この3冊は読め! 爆涙&失禁間違いなし!