今日、100円コーナーで見っけたバージル・ジャクソンとかいう人の本。
初めて見る人で、朝日新聞から出てる本なので、全く知らない本だ。
しかし、福島正実が訳しているので、もしやと思って手に取る。
スリーマイル島を予言したSF、とか書いてあるな。


本の煽り文句に対する「SF」という単語の変遷を垣間見たような気がする。
今の出版業界では、「SF」という単語は一般読者に敬遠されてしまうらしく、あまりつけない。
パラサイト・イヴ』なんか、ちょっと前なら立派にSFとして出ただろうしな。


さて、今回買った『原子炉崩壊の日』。
今なら、確実に「SF」の煽り文句はつけないだろうな。
当時でも、かなり無理があるような気がする。普通のパニックもんだもん。
初版は1976年。70年代はSF映画が一気に開花した十年。
77年は『スターウォーズ』に『未知との遭遇』ということを考えると、
この辺は今とは逆に、『SF』という単語に反応した時期だと思う。
これは80年代に入ると終息しはじめ、90年代に入るとぱったり。
今やってる漫画もアニメもほとんどSFに属して、映画もそれに類するのばっかりなのにね。


ブックオフ茅ヶ崎店にて
・『原子炉崩壊の日』バージル・ジャクソン(朝日新聞社
・『SST恐怖の不時着』バージル・ジャクソン(朝日新聞社
・『黒い海の怒り』バージル・ジャクソン(朝日新聞社