The Finest Hours



『ザ・ブリザード』鑑賞


アメリカ沿岸警備隊史上もっとも偉大なミッションとして語り継がれる「SSペンドルトン号の救出劇」を、「スター・トレック」シリーズのクリス・パイン主演で映画化したパニックアクション大作。真冬の北大西洋を史上最大級のブリザードが襲い、巨大タンカーが遭難した。真っ二つに裂けたタンカーに取り残された32人の生存者を救出するため、バーニー船長率いる4人の沿岸警備隊が出動する。定員はたったの12名という木製の小型救助艇で荒れ狂う海へと乗り出したバーニーらは、タンカーが沈むまで約3時間という厳しい状況の中、決死の救出に挑む。救助艇の船長バーニーをパインが熱演し、「ミュンヘン」のエリック・バナ、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のケイシー・アフレックらが共演。「ラースと、その彼女」「ミリオンダラー・アーム」のクレイグ・ギレスピーがメガホンをとった。

4DXが乗り物映画と相性がいいことは、皆さん、もう経験済みでしょう。


しかし!


悪天候映画との親和性がすこぶる高いことを知ってる方は意外に少ないんじゃないでしょうか?


4DXで初めて観た作品ということもあるんだけど『イントゥ・ザ・ストーム』*1は、雨、風、揺れ、稲光、とまさにこれのために作ったかのような映画。
パシフィック・リム*2『マッドマックス』*3とともに、定期的に再映して欲しい映画なんだよなぁ。


そんなわけで、期待して『ザ・ブリザード』観てきましたよ。
今回はさらに雪まで追加! スクリーン内で降ってるのか、劇場内で降ってるのか、わからなくなっちゃうレベル。
波は荒いは、鉄骨はオレて吹っ飛ぶは、で4DXを満喫。
『白鯨との闘い』は後半が、あまり動かなくなっちゃったのに対して、こちらはずっと荒波大風。


4DXで見ることをオススメ。


え? 話?
あ〜、イマイチでしたわ。


恋愛要素は省いてキャラクターの説明に費やして欲しかったなぁ。
台詞では出てくるものの、クリス・パイン演じるバーニーが海を知悉している描写が特にないから、運良くタンカーを見つけたように見えるし(最後のほうで説明されるけど)、タンカー側の主人公、シーバートがなんで他の船員から避けられてるとか、きちっとやったほうがいいよなぁ。
港に町民が集合するラストも、理由がまるでわからない。ライトつけに行ったんじゃないのかよ!
色々無駄が多い。
定員12名のボートで32人を助ける不可能ミッションっぽい予告だけど、奇策を使うわけでもないし。


4DXはオススメ。