Ironclad: Battle for Blood
『アイアンクラッド ブラッド・ウォー』鑑賞
13世紀イングランドのロチェスター城で繰り広げられた激闘を映画化した、歴史アクション「アイアンクラッド」の続編。ロチェスター城の戦いから5年が過ぎた1221年。ケルト人侵略者によって父親を殺されたヒューバートは、ロチェスター城の戦いの英雄で従弟のガイに助けを求めるが、人生に幻滅したガイは、酒と女に溺れ、金のために戦うだけの男になり下がっていた。そんなガイを説得して自身の城へ連れ戻ったヒューバートは、なんとか情勢を立て直し、ケルト人の侵攻に立ち向かう。監督は前作に続きジョナサン・イングリッシュ。
正直、前作の記憶は忘却の彼方。
『ベルセルク』青年期みたいな話で、豚を爆弾にして城を落とすシーンしか……
まぁ、その前作を踏襲して、続編も籠城戦。
今度の敵はハイランダー。
主人公に恩義があるらしい謎めいた傭兵、何人も殺している犯罪者の女、処刑人、と仲間はそれなりに濃いメンツが揃っているんだけど、肝心の攻防が、ハイランダーのターン→防御→ハイランダーのターン→防御の繰り返しで、迫力はあるものの、映画的メリハリがない。実際、単調だったのかもしれないけど、物語なんだから、盛り上がる箇所はわからせてほしかったなぁ。
ラストの行動の伏線もないし。
前回の豚に匹敵するびっくりアイテムはなかったものの、単なる火をつけた棒を投げ入れるのが、かなり壊滅的なダメージを与えられる武器というのが思い知らされた。