久正人復刊祭

三ヶ月続いた久正人復刊祭もおしまい。


グレイトフルデッド(上) (シリウスKC)

グレイトフルデッド(上) (シリウスKC)

グレイトフルデッド(下) (シリウスKC)

グレイトフルデッド(下) (シリウスKC)

ジャバウォッキー 1 (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー 1 (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー 2 (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー 2 (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー 3 (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー 3 (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(4) (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(4) (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(5) (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(5) (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(6) (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(6) (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(7) (アース・スターコミックス)

ジャバウォッキー(7) (アース・スターコミックス)


グレイトフル・デッド』には、最終回その後が追加。旧版で欲求不満になっていた面々もこれでゆっくり眠れるというものw 
改めて、コリンはエロいですよ。
『ジャバウォッキー』読んだ時に思ったことが、『グレイトフル・デッド』のあとがきで確認取れたのが収穫。やっぱ『ドラキュラ紀元』好きだよねw
ちなみに、表紙は上下で縦につながります。


『ジャバウォッキー』は初めて読んだ久正人作品なので、思い出多し。
人から勧められた、それもすでに既刊が何冊かあるものは、まずは古本で探すんだけど、これだけは激しくレーダーが反応し、2巻まで新刊屋ですぐに買ったんだよね。
よく、絵がわかりにくいという感想を目にするけど、個人的にはこの頃の絵が一番好き。フランク・ミラーやマイク・ミニョーラのようなアメコミ的画法と日本の漫画的表現のミックスとして、現在の絵柄のほうが完成度が高いのは認めるけどね。
作者の言葉によると、見開き調整して、絵を見やすくしているとか。1巻P200の猫立ちポーズはエロくていいよね。
内容も、今読んでもホントに面白い。『ドラキュラ紀元*1、『リーグ・オブ・エクストラオーディナリージェントルメン』*2に並べていいと本気で思ってますよ。


カバーは全て描きおろし。旧版のキラキラ加工はないけど、復刊版はポップでいいね。スターバックエロいしw
旧7巻カバーはキャラクター勢揃いで好きだったんだけど、今回も素敵だなぁ。


4巻のまさかの加筆ページに狂喜。ここで、こんなキャッチーな新キャラを出してくるとは!


そして、この復刊版で一番の見所は、7巻のあとがき。
旧版当時の『ジャバウォッキー』ファンは、誰もが続き描いてよと無責任に言ってたと思うけど(今もその声はあるね)、このあとがき読むと、クリエイターの呪縛がわかって、うかつに「前作みたいな作品お願いします」なんて言えないよなぁ。読者としては全く悪気ないし、褒め言葉的な感覚だけど、「うつ病に「がんばれ」と言っちゃいけない」に近いかも。
『ジャバウォッキー』終わってから『エリア51』が始まるまで、しばらく空白ができるんだよね(短篇が一本あるけど)。その間の苦悩が、このあとがきからはにじみ出ているよう。
また、プロトタイプも収録されてるんだけど、これが本編以上にフランク・ミラーで、和洋折衷の足跡が辿れるのも興味深い。


でも、まぁ、今は月に二本読めて、絶版作もこうやって全て復刊されたんですから、万々歳ですよ。
あとは、短篇集を是非!


ちなみに、店舗特典は以下の五枚。
リリィとしおの絡みは完全にどうかしてるw