SKETCHES FROM NAMELESS LAND:The Art of the Arrival

見知らぬ国のスケッチ:アライバルの世界

見知らぬ国のスケッチ:アライバルの世界

世界中を感動させた『アライバル』。文字のない絵本が生まれるまでに試みたすべてをショーン・タン自身が語る、創作への愛と情熱にあふれた魅惑の一冊。

プロ・アマ問わず、絵が上手い人のアイデアスケッチ見るの好きなんだよね。そこにコメントなりメモが書き込まれていたら、もうたまりませんよ!
未整理の、この世に噴出したエネルギーをそのまま見ている感じで、なんとも幸せな気分になれる。
それが、傑作『アライバル』*1のメイキングノートなればなおさら。


ショーン・タンといえば、珍妙な生物や道具だけど、それらのスケッチは見ているだけで楽しい。写真だけでなく、模型やコラージュなども使って、絵を描いていく方法は非常に興味深い。作中に出てくる折り紙もちゃんと作ってるのには驚いた。
また、コマや頁のレイアウトのやり方も面白い。


これを読んで、『アライバル』を手に取ると、様々な再発見がある。言われなくても、必ず本編が再読したくなる、そんな副読本。