Frozen
アンデルセンの「雪の女王」にインスピレーションを得て、運命に引き裂かれた王家の姉妹が、凍てついた世界を救うため冒険を繰り広げる姿を描いたディズニーの長編アニメーション。触れたものを凍らせる秘密の力を持ったエルサは、その力を制御しきれず、真夏の王国を冬の世界に変えてしまう。エルサの妹アナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、夏にあこがれる雪だるまのオラフとともに、雪山の奥へと旅に出る。監督は「ターザン」「サーフズ・アップ」のクリス・バックと、「シュガー・ラッシュ」の脚本を手がけたジェニファー・リー。ピクサー作品を除いたディズニーアニメとしては初めて、アカデミー長編アニメーション賞を受賞。主題歌賞も受賞した。短編「ミッキーのミニー救出大作戦」が同時上映。
近年で最大級の破壊力を持つ予告映像に魅せられた人も多いのでは?
ついでに、最高にステキな25ヶ国語バージョンも。
最近のディズニー作品は吹替上映が多いけど、今回半分くらい字幕なのは歌効果だろうなぁ。
これまで、ディズニーがアカデミー長編アニメーション賞を受賞してなかったってのが意外だね。
そんなわけで、かなり期待していったんだけど……正直、『シュガー・ラッシュ』*1や『塔の上のラプンツェル』*2のほうが好きだなぁ。
誤解がないように言っておくと、娯楽アニメーションとしては十二分な完成度。
初のダブルヒロインらしいけど、その二人とも非常に魅力的。アナは最近のディズニー作品らしい元気系(アホな子)ヒロインで、エルサは伝統的なクールビューティー。
『プリンセスと魔法のキス』*3以降の作品は、ディズニールネサンスとも言える流れで、ヒロインたちは白馬の王子様を待っている、なんてまどろっこしいことはせず、自分から夢と希望を求めて突き進んでいく。
今作は、初めの方から王子様が現れ、キーアイテムは真実の愛という逆行した展開と思わせて、ディズニーブランドのお約束そのものをマクガフィン化しちゃう使い方が面白い。
毎度毎度言いたくないけど、CGはお見事。今回は雪や氷の表現で、特に今年大雪に見舞われた関東としては、その質感はまさにリアルの一言。
また、挿入される歌はどれも素晴らしい。代名詞的な「Let It Go」は何度見てもグッと来る。
ただ、このミュージカルシーンが物語自体を圧迫してるんだよね(時間的に)
内容に対して、尺が足りないんだけど、長くもできないだろうなぁ。
アナのアホぶりは十分描かれるんだけど、それに対してエルサの「Let It Go」な部分が、氷の城を作るくらいで、少ないんだよね。
本来の自分を取り戻して、自由気ままな暮らしを謳歌するシークエンスをもっと入れてくれないと、その反動で国全土が凍りついちゃってるショックが響いてこない。そもそも、エルサがかわいそうじゃない?
また、マスコットはオラフかトロールか、どっちかに絞れば、時間ももっと稼げたのに。
アナの声はクリスティン・ベルだったのね。歌上手いなぁ。
良作であることは間違いないんで、オススメはしますけどね。
同時上映の短篇は「ミッキーのミニー救出大作戦」
本編はいいんだけど、これは3Dで観たいなぁ。2Dだと味わえなかったけど、けっこう凄いことやってそうなんだよなぁ。
IMAXはなぜこちらではなく、『ロボコップ』を上映する?
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
- 発売日: 2014/03/12
- メディア: CD
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