Odd Thomas



『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』鑑賞

「ハムナプトラ」「G.I.ジョー」のスティーブン・ソマーズ監督が、米ベストセラー作家ディーン・R・クーンツによる「オッド・トーマス」シリーズの第1作「オッド・トーマスの霊感」(ハヤカワ文庫刊)を映画化。平穏な暮らしを望む青年オッド・トーマスは、死者が見えるという霊能力のため、普通ではない人生を送っている。ある日、オッドは職場のダイナーで、凄惨な死に群がる悪霊ボダッハを大量に目撃。町が危機に陥っていることを察知し、平和を守るため立ち上がる。「ターミネーター4」「スター・トレック」のアントン・イェルチンが主演。共演に新進女優のアディソン・ティムリン、ウィレム・デフォーら。

ディーン・R・クーンツの『オッド・トーマスの霊感』*1の映画化。


クーンツは好みに合わないんで原作は未読なんだけど、結論から言うと、原作を手にとってみようかと思ったし、このクオリティなら続編作って欲しいなぁ。


テンポよく進んでいくストーリーもいいんだけど、オッド演じるアントン・イェルチンが、決してヒーローではなく、超能力を持つがゆえに飄々とした青年でいいんだよね。ちょっと抜けた感じの顔とか。
覆面の下(オッドはマスクヒーローでないけど)が普通の青年というのは『スパイダーマン』に感触が近い。また、オッド自体は単なるコックなのに、「大いなる力には大いなる責任が伴う」的な考えと人の良さから、霊たちを助けようとするが故に、事件に巻き込まれてしまうことが物語の推進力になっている。
そんな能力と性格だから、少しでも円滑に進むように、格闘や探偵のような技能を磨いて努力している姿はピーター・パーカーよりも好感度あるかもw
語り口がコミカルで、深刻ぶらないオッドだからこそ、ラストはグッと来る。
あと、ストーミー演じるアディソン・ティムリン、かわいいなぁ。


『ハムナプトラ』*2、『G.I.ジョー*3のスティーブン・ソマーズ監督なのに、世界の命運がかかっているわけでない(町は壊滅するかもしれないけど)等身大の物語なのも個人的にはプラス評価。
一週間限定公開はちょっと勿体無いかも。
すぐにDVD出るみたいだけど。