Naboer



『隣人 ネクストドア』鑑賞

1997年のデビュー作「ジャンク・メール」が東京国際映画祭カンヌ国際映画祭で受賞を果たしたノルウェーのポール・シュレットアウネ監督が、人間の心の闇を描いたエロティックサイコスリラー。恋人と別れたばかりの男性ヨーンは、ある日、隣室の美人姉妹から声をかけられる。初対面にもかかわらず姉のアンナは「あなたのことを知っている」と謎めいた発言を繰り返し、ヨーンを混乱させる。さらに、妹キムは暴行された過去があり、ひとりにはできないという理由から、姉が留守中のボディガードを頼まれたヨーン。しかし、キムはあられもない姿でヨーンを挑発。姉妹に翻弄されるヨーンの日常は崩壊し、次第に心の闇が広がっていく。

『チャイルドコール 呼声』とセットで上映(同時上映に非ず)


ぼんやりした巻き込まれタイプっぽい主人公が、女を殴りながらセックスする派目に陥る、という映画。


サイコサスペンスだと思ったら、『ヘルレイザー*1(or 『エンゼルハート』*2etc...)かと思ったら、やっぱりサイコサスペンスだった、みたいな。


やたら部屋が多く、廊下が長いアパートが、ノルウェーじゃ普通なのかどうか観ながら考えてしまったんだけど、これは悪夢的迷宮世界ということでいいんだよね?
その迷宮のような部屋が、主人公の心理描写なのか、それとも本当に異次元的な何かなのか判然としないところが面白い。


個人的には向こう側への扉を開けてしまったと、コズミック的に期待しちゃう(笑)内面世界だとすると、説明つかない部分があると思うんだよね。
この監督、こういうネタが好きみたいだけど、パズル的にはどうもツメが甘い。
『チャイルドコール 呼声』よりは好きかな。