2013年5月号

星界の戦旗5−宿命の調べ−』*1の刊行に合わせて、今月の特集は、「〈星界〉シリーズ特集」
8年ぶりの新刊か〜。
何巻まで読んでたか忘れちゃったよ。


翻訳は1本。
・「エンジン」……ジェイムズ・S・A・コーリイ
新型エンジンの試験中、加速が止められなくなってしまったエンジニア。
激しいGにより、体は動かせない。
彼は妻との出会いを思い出す……
4月予定の『巨獣めざめる』と同じ未来史を舞台にした短篇。
だいぶ速度が遅い『タウ・ゼロ』*2なんだけど、状況ははるかに絶望的に感じられる。
超高速の中、人生が想起されていくという対比に寂寥感。
コーリイは、ダニエル・エイブラハムとタイ・フランクの合作ペンネーム。
エイブラハムは「両替官とアイアン卿」*3の作者。


・「視界良好」……コニー・ウィリス・インタビュウ
「大いなる力には大いなる責任が伴う」の話がかなり興味深い。


「タイム・スリップSFM」第14回
今月は、1974年5月号。


大森望の新SF観光局」第32回
日本SF作家クラブ50周年の光と影


堺三保アメリカン・ゴシップ」第43回
サイファイチャンネルのリアリティショー


「SF挿絵画家の系譜」第85回
竹久夢二の叙情


「サイバーカルチャートレンド」第41回
弱者をサポートするスマート化


「サはサイエンスのサ」お休み


「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、巨大ダイアモンド
香山リカは、震災から二年


「乱視読者の小説千一夜」第27回
アンドリュー・ガーヴ


「現代SF作家論シリーズ」最終回
横道仁志による飛浩隆


「SFのある文学誌」第17回
明治のヴェルヌ・ブーム(3)
古代生物はいいよね。


「パラフィクション論序説」第10回
メタフィクション」の何が問題なのか?


「MAGAZINE REVIEW」は〈アシモフ〉誌
"The Stars Do Not Lie"ジェイ・レイク
"The Ghost Factory"ウィル・ルドヴィクセン
"Over There"ウィル・マッキントッシュ
"The Family Rocker"ジェイムズ・ヴァン・ベルト
が面白そうだった。


来月の特集は、「日本作家特集」