Corman's World: Exploits of a Hollywood Rebel

観たのは先週。
『コーマン帝国』鑑賞





監督50本、プロデュース500本を超えるというロジャー・コーマンを描いたドキュメンタリー。


コーマンって誰? という人も、金星ガニとかX線の目を持つ男は知ってるでしょう。……それを知ってて、コーマン知らないはありえないか(笑)


多くの関係者のインタビューにより、コーマンの姿と経歴が顕になっていくんだけど、一番意外だったのはコーマン自身が、物腰穏やかな人物ということ。てっきり、年取ったタランティーノみたいな人かと思ってたよ!(笑)ちなみに、しゃくれ本人も当然のように登場。


安っぽいジャンル映画の監督、というイメージしかなかったんだけど、ロン・ハワードジョナサン・デミジョー・ダンテジャック・ニコルソンピーター・フォンダ……などなど門下生は数多く。
映画終盤で、ジャック・ニコルソンが感極まるシーンは非常に印象的で、慕われている映画界の巨人ということがよくわかる。


『ピープルvsジョージ・ルーカス』のプロローグとしても見ることができる。『ジョーズ』『スター・ウォーズ』が公開されたとき、彼が低予算でやってきたことを大手が、巨額の予算をかけてきたことに対して危機感を覚えたというのは、大きくは描かれない映画史を見ているよう。


パンフレットは、彼が携わった映画の目録があり、ジャンル好きとしては必携。