Piranha 3D

『ピラニア3D』鑑賞。

久々に、純粋に笑えるコメディだったなぁ。


ご存知『ピラニア』*1のリメイク。残念ながら、今回は珍妙な研究所は出てこず、古代のピラニアが地殻変動で解き放たれた、という設定。
映画開始直後に、リチャード・ドレイファス(すっかりおじいちゃんだなぁ……)が食い殺されるスピード展開からわかるように、観客がサスペンスではなく、何を求めているかわかっておられる。
お約束の演出、お約束の展開、お約束のゴア描写に「これ、30年前に月曜ロードショーで観たことあるよ!」って感じ。
けれども、3Dのおっぱいに自分が21世紀に生きていることを思い出させてくれる。
全く筋に関係のない、全裸美女二人の水中でのからみを3D化して長々と見せるこの監督、馬鹿なの? いや、馬鹿? しかし、それがいい……
食いちぎられる肉片とおっぱい祭りを3D化することは、映画の根本原理を突いてるんじゃないかなぁ。個人的には、跳ね返ったワイヤーでの袈裟斬りがお気に入り。
アメリカは、こういうバカなおっぱい祭りの映画だけを延々と作り続けていれば、世界平和につながるんじゃないの?(笑)


キャストは無駄に豪華というか、懐かしい顔ぶれ。
主人公のジェイクはスティーブ・マックイーンの孫、スティーブン・R・マックイーン。その母親の保安官にエリザベス・シュー
クリストファー・ロイドリチャード・ドレイファス以上に老けたなぁ。
スタンド・バイ・ミー*2の太っちょが、痩せて乱一世みたいなキャラに!(笑)


70〜80年代パニックものが好きな方にはオススメ。もう終わっちゃいそうだけど。


ところで、どうせなら、いろんな意味で『殺人魚フライングキラー』*3の3D化の方がよくない?