Surviving Life

『サヴァイヴィング ライフ 夢は第二の人生』鑑賞
ヤン・シュヴァンクマイエル、5年ぶりの新作。


シュールレアリスティックなコラージュ、食材とエロ、という表現はしっかり健在。相変わらず、ベロ好きだなぁ(笑)
ただ、今までに比べると、普通の映画(失礼)。
ちゃんとストーリーは完結するし、改めて思い返せば伏線も張られてる。
グロテスクさ、淫靡さが薄くなってるのは、さすがのシュヴァンクマイエル御大も、だいぶ落ち着いてきたのかなぁ。


あと、気になったのが、昔の作品に比べると、食べ物が美味しそうに撮られてること。初期作品とか、色彩も鈍いし、餌みたいなんだよね。
裏をとってない自説にすぎないんだけど、社会主義下だと食事を華美に描くのはタブーだったのかしら? 『タクシデルミア』*1もひどいし。無論、チェコの料理は普通に美味しい。
それが今回、美味しそうに映っていたことに、時代も変わったのかなぁ、と思ったり。


それより、非常に混んでいて、二十数年ぶりに通路に座って鑑賞。
疲れた〜