Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』  
ティム・パワーズ『生命の泉』*1を元にした、シリーズ第4弾。


あらかじめ、ファンの方、ごめんなさい。
前3作は面白いと思ってないし、今作は輪をかけて退屈。不必要に長いんだよなぁ。
シリーズ観てるから行ったけど。


もう、ジャック・スパロウに魅力がないんだよね。
今回は巻き込まれ型主人公なんだけど、いてもいなくても物語に大差がないし、狂言回しとしてもイマイチだから、ジャックである必要性がない。ジョニー・デップもやっつけだろうけど(笑)
新キャラのアンジェリカも目的がはっきりしないし、黒ひげも前回のイカ船長のキャッチーさがない。
その中で、バルボッサが行動、目的、信念としっかりしていて、一番キャラとしての推進力がはっきりしている。
シリーズを通してのマクガフィンがブラック・パール号ということが最もはっきり示されている作品で、バルボッサがそれを一番体現してるんだよね。
ところで、バルボッサって1作目で死ななかったっけ?


展開も、ひじょうに行き当たりばったりな上、さっきまでのことを忘れているような脚本。
初っ端から、アンジェリカの変装はなんのため? とか、オーランド・ブルーム代わりの宣教師になんの必要性が? とか。ちょっと寝ちゃったんで、その間に説明があったなら、当方のミスです。
物語的に一番まずいと思うのは、スペインの描写が少ないから、三つ巴の効果が薄いし、彼らの目的に対する驚きもない。
あと、人魚が英語喋ることにげんなり。


さすがに4作目、エンドクレジットで帰る客もいないか……と思ったら、イター!
しかも、挿入歌のクレジットあたりで退場。もうちょい待てばいいのに……


ちなみに見たのは2D。あまり、3D演出に期待できなそうだし。
あと、パンフがミスで回収されて、売ってなかったんだけど何事?