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無限記憶 (創元SF文庫)

無限記憶 (創元SF文庫)

『無限記憶』ロバート・チャールズ・ウィルスン〈創元SF文庫706‐05〉
『時間封鎖』の続編。

前作から30年後。地球とアーチでつながれた惑星の開拓も進んでいた。リーサは幼い頃に失踪した父の手がかりを求めて、“新世界”に降り立つ。一方、第四期コミュニティーで育てられている少年、アイザックには不思議な能力があった。年に一度の流星雨の夜、謎の降灰が襲った……

他の方と同じような感想になっちゃうんだけど、う〜ん。
1巻で終わればよかったのにとは言わないし、SFとしても、まぁ普通に読めるんだけど、やはり期待が大きすぎたよなぁ。といっても、時間が1億倍遅くなるって言うインパクトは超えられそうもないし。
この前巻で与えられたインパクトがくせ者で、正直、読者は仮定体の正体とかどうでもよくなってない? より強い刺激を抜くと、ウィルスン得意の人間ドラマが残るんだけど、今回はそれもちょっと薄め。物語もイマイチ進んだ感じもしないんだよなぁ。
“灰の中の長い午後”的なクリーチャーは割と好みだけどね。
気長に三巻を待って、最終的な評価はそれから。