SKELTON CREW

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『骸骨乗組員』スティーヴン・キング〈扶桑社ミステリー キ1-1〉


 収録作品
・「握手しない男」 The Man Who Would Not Shake Hands
 酒場で出会った男とポーカーをする。
 人がよさそうな男なのだが、ただ一つ、彼はけっして握手をしないという。
 その理由は?
 彼よりも、給仕の方が気になる。


・「ウェディング・ギグ」 The Wedding Gig
 評判のジャズバンド。
 ある日、ギャングから妹の結婚式に演奏してもらいたいと依頼される。
 破格の報酬に引き受けるが……
 悪くないんだけど、もう一味何か欲しかった。


・「カインの末裔」 Cain Rose up
 夏休み前の学生寮
 そこでライフルを構える青年。
 これは最近の乱射事件を予見しているようだなぁ。


・「死神」 The Reaper's Image
 世界に数少ない鏡を鑑定しに来た美術専門家。
 しかし、そこには死神が映るという……


・「ほら、虎がいる」 Here There Be Tygers
 トイレにどうしても行きたい少年。
 教師にバカにされながらも、授業中に教室を出ると、トイレに虎が……
 これが一番奇想でよかったかな。


・「霧」 The Mist
 先日読んだばかりだけど、『闇の展覧会(霧) (ハヤカワ文庫) [ カ-ビ-・マコ-リ ]』版とラストがちょっと違うとのことなので、最後だけ読んでみた。
 内容自体の改変ではなく、ニュアンスが微妙に違う。
 個人的感想としては、『骸骨乗組員』版は割とさらっとしていて、なんとなく希望が持てそう。
 『闇の展覧会』版のほうが偏執的で、聞き間違いを妄想で補完しているように読めたので、こちらを挙げたい(笑)


全体的にちょっと物足りない。
「霧」は短篇集なのに、やはり長いなぁ。