南極1号伝説

♪風の中のすばる〜
「今日はダッチワイフ開発に賭けた男たちの物語です」
というわけで、『南極1号伝説』高月靖〈バジリコ〉読了
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マイノリティな趣味には肝要なつもりなんだけど、等身大人形は苦手(着ぐるみも)。しかも、ぱっと見、人間っぽいんだもんな〜。気持ち悪いとまではいわないけど、部屋にずらっと座っている写真はギョッとする。
そんな偏見を完全に払拭させる……には至りませんでした(笑)が、頭と手足のない胴体だけのトルソタイプはちょっと飾りたいかも。


1部は歴史、2部は作り方、3部は各社社長のインタビュー、4部がエンドユーザーのインタビュー。


歴史編では、ダッチワイフは本来抱き枕のこと。海外で言うsex doll=ダッチワイフという用法は、ほぼ和製英語と言っても過言ではないとか。南極越冬隊が連れて行った、俗に言う南極1号は結局処女(笑)で戻ってきたとか。寒くてそれどころではなかったらしい。白瀬矗はペンギンとヤっちゃいましたか。ワイルドだな(笑)また、ナチスがリアルなダッチワイフ開発をしていたらしいけど、ドレスデンですべて灰になってしまったとか。……などなど、雑学好きとしては必携(笑)
作り方は素材によって違い、おもちゃ好きとしては、製作工程はかなり面白かった。当たり前なんだろうけど、シリコン製のラブドールには骨が入ってるのね。関節がどう動くのか、これは現物を見てみたくなりました。誰か持ってない?
インタビューは、それぞれ社長の信念、思想がわかる。リアルを目指すか、ドールを目指すか。コレクションではなく、あくまで実用を考えているなど。製作の苦労話だけ取り出すと、全く『プロジェクトX』。「シリコンが、重すぎる……!」とか「また、化学変化してしまった」とか(笑)


話のネタ用にオススメ。