BATMAN BEGINS

バットマン ビギンズ』を見てきた。


バットマン誕生の物語。
監督は『メメント』のクリストファー・ノーラン


感想から言うと、確かに面白かったんだけど、
なんか、「バットマンの映画」っぽくないかなぁ。
あえて漫画臭さは抜いたんだろうけど、「バットマンが出ている映画」、て感じかな。
奇跡のようなバランスを保つバートン版には、ちょっと及ばない。


ヴィラン(悪役)がどうも。
スケアクロウ、ダサっ! あのフィギュアは売れないよ(笑)
コスプレしてるのがバットマンだけで、スケアクロウが背広って言うのが、違和感の原因かも。
ラーズ・アル・グールの設定がまるで別物なのは取り敢えず置いておいて、
あれなら、スケアクロウは別に無理に出す必要もなかったんじゃないでしょうか。
バットマン:イヤーワン (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)』の映画化で、今後も続編を作るつもりならば、
別にヴィランを出す必要もなかった、と思うのは、アメコミオタだけか(笑)


ブルースがコウモリを選んだ理由と、そのトラウマ、悪と戦う原因の結び付きは、
自然な流れで上手いと思った。


バットマンスーツは、今までで一番好みかも。
バットモービルは、最初見た時なんだこりゃ、と思ったけど、
『メガフォース』の装甲車みたいでかなり好み。
ミサイル撃つときとか姿勢を変えなくちゃいけないのが不便だけど。


バットマン以外は、リアルに作られているんだけど、
アーカムアサイラムが普通の精神病院すぎてちょっと残念(笑)
関係ないけど、最近のジャンル映画は、精神病院の搭乗率高いなぁ。
あと、あのマイクロ波なんとか装置は、人間は沸騰しないの?


バットマンなんて、コウモリの格好してるキチガイなんで、
そういう意味でマイケル・キートンは、目元と口元がやばくてベスト。
で、今回はクリスチャン・ベイル
マシニスト』の時点でやばいんで、合格(笑)
マッチョボディで、『マシニスト』時とはまるで別人。
見ても判らない。この役者、恐ぇよ。


ジム・ゴードンは、最初、ゲイリー・オールドマンと聞いたとき、
どうしようかと思ったけど、凄いそっくり。
ただ、鉄の意思の男って感じじゃなくて、普通にいい人なのが残念。
バットマンの協力者としての彼も、もうちょい深く描いて欲しかった。


日本人としては、楽しみなのが渡辺謙
……。
出ても出なくても変わりませんでした。
一番最初のキャスティングと結果的に変わってないので、
本当に急遽入れた感じ。特別出演?


ドガー・ハウアーは見る度に思うけど、年取ったなぁ。


で、注目はアルフレッド。
演じるはマイケル・ケイン
今までで一番存在感のあるアルフレッド。
有能で、主人に絶対の忠誠を誓いつつ、
皮肉っぽいイギリス人執事を見事に演じている。最高。


ラスト。
とりあえず続編を匂わしているけど、バートン版『バットマン』に続く、ともとれる。
続編やるなら、次のヴィランはコスチュームを着てるっぽいけど、
このリアル世界観とコミックキャラクターのバランスをどう取るのかが楽しみ。
ノーラン版『バットマン』にはハーレイは絶対出ないわ。