ETHAN OF ATHOS
- 作者: ロイス・マクマスタービジョルド,Lois McMaster Boujoid,小木曽絢子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
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惑星アトスは男性だけしかいない星で、子供は全て人工子宮から産まれていた。
しかし、その卵子培養基はすでに疲弊し、子供が産まれなくなりつつあった。
そのため、あらたな卵子をジャクソン統一星系から取り寄せたのだが、
届いたものはどこかですり替えられた廃物だった!
そこで、青年医師イーサンは新たな培養基のために、
クライン・ステーションに送り出される。
だが、そこでセタガンダの機密に巻き込まれ、危うく殺されそうに彼を救ったのは、
同じく諜報活動で潜入していたエリ・クインだった!
どうやら、テレンス・シーと呼ばれる何かを追っているらしく、
アトスに送られてきた廃物もかかわっているようで……
1年ぶりのマイルズ・シリーズ。
だけど、外伝なんだよね。
つまらなくはなかったんだけど、特に残るものもなし。
やっぱ、マイルズが出てこないとなぁ。前回の『ミラー・ダンス』がかなり面白かっただけに比べちゃう。
エリ・クィンが主人公なのは嬉しかったんだけど、実はメインキャラではなく、イーサンが主人公。
原題が『ETHAN OF ATHOS』だもんね。
初めて惑星外に出て、初めて女と会話するイーサンの姿が、
都会に出たら悪い女に引っかかるぞ、て感じなのが見所(笑)
やはり、エリはマイルズと一緒じゃないと、あまり彼女らしさが出てこないかな。
ラストでイーサンがエリに申し出るくだりが、
けっこう海外の女性SF作家を感じさせて、個人的には○。
表紙がイマイチ。
クィンはこんなんじゃないよ〜
まぁ、本当に軽めの外伝。
アトスには住みたくねぇなぁ。