緑の黙示録発売!

 ついに出ました、岡崎先生の初の小学館以外の単行本!


 改めてまとめて読むと、やっぱり面白いなぁ。
 加筆修正は特にないかな。
 第1話の表紙が付け足されたのと、
 同じく1話の1コマめの「1985年」が「今から12年前……」に直されたくらい。
 あとは、漢字が平仮名に直されていたりとか、そういう感じですね。


 それから、タイトルロゴが変更されました。
 雑誌版もけっこう好きだったんですけど、単行本の方が緊迫感があるかな。


 アフタヌーンコミックだから、おまけページとか期待したんですけど、
 ありませんでした。残念。


 さて本題。
 この作品、人間と植物の関係、その未来、と言うようなテーマです。
 ですが、4話のつながりがイマイチ薄い。
 『アフター0』植物編として読めばいいのかもしれませんが、
 それにしては、このテーマが軸として一本通っています。
 かといって、答えに向かって話が展開していく感じも薄いんですよね。
 1話1話は面白いけど、続き物として見ると……?という感じでしょうか。


 どうせなら、あと2話くらい続けて、
 最後の植物ネットワークの話を膨らませて、ふろしきをまとめて欲しかったかなぁ。
 『SUNちゃん』みたいに地球の危機的なラストも似合ってたような気もします。


 今までと岡崎先生のスタンスが違う感じで、ちょっと迷走してしまったのかもしれません。


 でも、オムニバスとしてはやはり上手いです。
 特に1話は他に描ける人はいないでしょう。


 オススメです。
 ……て、ここを読んでくださる方は買ってるかな?(笑)