燃える昆虫軍団』という映画をご存知だろうか?
小学生の頃に見たっきりなんだけど、その時ですら糞みたいな映画だな、と思うほどの、そんな映画だ。


あらすじは、大地震が起きて地割れからゴキブリのような虫が出て来る。
で、この虫は発火能力を持っていてそれによってパニックが……と書いても聞いてもつまらなさがにじみ出してくるな。


実はこれには『ヘパイトスの劫火』(トマス・ペイジ/ハヤカワ・ノヴェルズ)という凄そうな題名の原作があるのだ。
ハヤカワ・ノヴェルズから出ていたもので、ここ1年ばかし探していた。


で、今日、久々の古本屋に行ったら、
100円コーナーにけっこう美本のハヤカワ・ノヴェルズが沢山並んでいた。
ハモンド・イネスとかアリステア・マクリーンとか。で、そこに紛れて奴があるではないか!
それも、かなり綺麗で帯も付いてる。
サンリオとかレアGBなんかは的を射た値段が付いてるけど、
これを100円で出しちゃうようじゃまだまだだな、と思いながらレジに持っていくと、
「この本って、買おうとすると値段付いてますよね」と店員に言われる。
な、なにっ!?
「最近、こういう冒険もの(ハヤカワ・ノヴルズは冒険ものが多いのだ)って読む人いないから、そう言う人に読んでもらいたいので100円で出してるんですよ」
な、なんて素晴らしい魂の持ち主だ!
「これ探してたんですよ。また覗かせてもらいます」
と言って店を後にした。


……ごめん、読まないんだけどな。