ミドリノツキ

『ミドリノツキ(下)』岩本隆雄ソノラマ文庫)読了。


ここまで読んどいてなんだけど、やっぱYA小説は性に合わんわ。


ハヤカワなんかは言わずもがな、更に下った児童文学は最近目覚めたけど、
その中間のライトノベルはなんか読んだ手応えが感じられない。
まー、『星のパイロット』シリーズは面白いから、単に食わず嫌いで、他の面白いやつに気付いてないだけかもしれないけどね。
とにかく、ライトノベルはほんとにライトで、たとえ500円でも、本値で買って後悔するってのが、正直なところ。


さて、本作の感想。
まー、そんなわけだ(笑)
地球の存亡をかけたクライマックスなんだけど、どうもカタルシスとか爽快感がない。
だから、読み応えもイマイチ。
キャラクターの心の動きみたいのを描くのがあんまり巧くないのかなー。
性同一性障害が出てきたときは「おっ」と思ったけど、そのまま終わった方がいつもと毛色が違ってよかった気がする。
どうしても友美と寝太郎なんだよなー。
エピローグがその後で終わるのはいつも通りで嬉しいけど、もうちょい長く書いて欲しかった(そればっか)。
やはり、『星虫』を期待してしまう。


けど、一発屋で終わって欲しくはないなー。
地球に優しい小説もいいけど、ハードなSF……は無理かな?
多分、次作も本値で買うんだろうけど(笑)