WILD CARDS III: JOKERS WILD

審判の日〈上〉 (創元SF文庫―ワイルド・カード)

審判の日〈上〉 (創元SF文庫―ワイルド・カード)

審判の日〈下〉 (創元SF文庫―ワイルド・カード)

審判の日〈下〉 (創元SF文庫―ワイルド・カード)

『ワイルド・カード3』G・R・R・マーティン編(創元SF)読了。

世界征服の野望をくじかれた“天文学者”は敵対するエースたちへの復讐を誓っていた。一方、美貌の盗賊“レイス”の盗んだ日記を巡り、ニューヨーク中で争奪戦が繰り広げられる。折しもワイルド・カード・デイ40周年の日。狂乱の中、事態は混迷を極めて行く……

ザ・ハウラーはどうでもいいんだけど、まさかなぁ……。
これから読もうと言う人もいるといけないので伏せるけど、いや、ショック。助かると思ったのに、ふぅ。


1、2巻が連作だったのに対して、3巻は七人の作家によるストーリーを25時間に区切って、
それぞれをシャッフルしたと言う、まさしくモザイクノベル!
あちこちでキャラクターたちがすれ違うのには面白さを通り越して驚嘆するばかり。
よく、よどみなく交錯できたものだ。


今回のお気に入りキャラは、今までほとんど出てこなかったポピンジェイ。
ハードボイルドを地で行く探偵にして、右人差し指で指したものを瞬間移動させられるエース。
もう一人の注目はバガボンド。今回一番かわいいいと言うか、健気と言うか、かわいそうかもしれないキャラ。
メドウズもアホさ爆発でかなりナイス。
ディマイズはかなり強いキャラだということが判明。その割には,ねずみ男っぽいけど。


予告だとかなり4巻は面白そうなのに、残念ながらここで刊行が止まってしまっている。なんとか出してくれないかなぁ。創元さん。