The Great Wall
「HERO」「LOVERS」などの武侠映画から「初恋のきた道」「単騎、千里を走る。」といったヒューマンドラマまで幅広い作品を手がけ、2008年の北京オリンピックで開幕式の演出も担当した中国を代表する巨匠チャン・イーモウが、「ジェイソン・ボーン」シリーズで知られるハリウッドスターのマット・デイモンを主演に迎え、万里の長城を舞台に繰り広げられる壮絶な戦いを描いた中国・アメリカ合作のアクション大作。金と名声のためだけに強大な武器を求めて世界を旅し、万里の長城へとたどり着いた、デイモン扮する傭兵ウィリアムが、60年に一度現れる圧倒的な敵を前に団結して戦う仲間と出会い、その中で戦う理由を見出していく。長城を守る司令官役でジン・ティエン、長城に潜む謎めいた男でウィレム・デフォーらが共演。
「ツッコミどころ満載」的に言われがちだけど、個人的には、そこは別にツッコミどころでも何でもない。だって、こういう映画だもんｗ
アカデミー賞でもいじられていたように、大コケしたという前評判を耳にしていたし、予告の段階で特に期待もしてなかったんだけど、最初のバトルが意外や面白い。
立体機動げな装置や『HERO』を思い出させる色分けされた甲冑、これはこれで、結構楽しめるんじゃないの？ という思いはあえなく撃沈。
ここがピークでしたよ。
あとはただただメリハリのない展開が最後まで続く。
マット・デイモンの訳ありな過去や大きな傷跡とか、語るつもり無いなら、初めから出さなきゃいいのに。
しかも、お定まりの「女王倒したら全部停止する」システム。これ、緊張感なくなるだけだから、もうやめてくれないかなぁ。便利なのはわかるけど。
気球や巨大な回転刃が出てくるんだから、いっそのこと、アレキサンドロス灯台の殺人ビームとかディファレンス・エンジンみたいなオーパーツとかオーバーテクノロジーが対饕餮のために開発されていて、超常にそれが満載、みたいな作品が見たかった……
ただ、女性司令官役でジン・ティエンは可愛かったなぁ。
『キングコング 髑髏島の巨神』にも出てたし、『パシフィック・リム2』にも出演予定だそうで。
実は彼女は秦の始皇帝が残した不老不死の霊薬を飲んで、怪獣との戦いを観測し続ける運命なんじゃないの？ モナークも彼女が設立しましたｗ
