Jupiter Ascending



『ジュピター』鑑賞


アンディ&ラナ・ウォシャウスキー姉弟によるオリジナルのSFアクション大作。宇宙最大の王朝に支配されている地球。家政婦として働くジュピターは、何者かに襲われたことをきっかけに、自身がその王朝の王族であることを知る。王朝ではバレム、タイタス、カリークというアブラサクス家の3兄妹が権力争いを繰り広げており、それぞれが自身の目的のためジュピターを狙っていた。ジュピターは、遺伝子操作で戦うために生み出された戦士ケイン・ワイズに助けられながら、アブラサクスの野望から地球を守るために戦いに身を投じていく。ケイン役に「G.I.ジョー」のチャニング・テイタム、ジュピター役に「ブラック・スワン」のミラ・クニス。ジュピターを狙うバレム役には「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが扮している。ウォシャウスキー姉弟にとって原作のないオリジナル作品は「マトリックス」シリーズ以来で、初の3D作品。

チャニング・テイタム、また犬役かw


内容的には2時間以上のものをつめ込んである一方で、尺としては2時間が長すぎるという、かなり悪いバランス。
SFっぽい画面が先に思いついて、それを単につなぎあわせていった感じ。だから、それぞれの行動原理や背景がわからないまま、次のシーンにどんどん移っていってしまう感じで、「あれはなんだったんだろう?」が最後まで拭えない。
重力ブーツとか盾は、結構好きだけどね。


インタビューにもあるように『シンデレラ』もの。不法入国した家政婦の女性が「ユア・マジェスティ」とか呼ばれちゃって、いつも危機を救ってくれるワイルドなマッチョに惚れちゃうわけですが、それと同時に、彼女の王位継承権(?)がマクガフィンという構造は悪くないと思うんだけど、ジュピターの意志的なものが感じられないため、物語の推進力がなく、ただただ、流されていくのを見てるだけ。
ケインに惚れちゃうのもなんか唐突だし、彼が王家を襲った、という過去も伏線かと思ったら特になんでもないし。
取り合う「王権」の強さもよくわからない。継承権があってもなくても、別に惑星を我が物にすることに差し障りないように見えちゃうんだよなぁ。紋章がないと、地球のものには触れられない、とかにしないと必要性薄くない?
そもそも、なんでジュピターを探してたの? そのまま探さないで収穫しちゃえばいいのに。


宇宙役所のシークエンスが一番面白かったかな。


エディ・レッドメインの無駄遣いw