Dracula Untold



『ドラキュラZERO』鑑賞


ブラム・ストーカーの古典小説「ドラキュラ」に登場する吸血鬼ドラキュラ伯爵のモデルとも言われる、15世紀に実在した人物ワラキア公ヴラド3世を主人公に、家族や国を守るため悪に魂を捧げたヴラドが、恐るべき力を得てドラキュラへと変貌していくさまを描いたアクション。トランシルバニアを治める君主ヴラドは、ある日、ヨーロッパ侵攻を目論む大国オスマン帝国の皇帝メフメト2世から、息子を含む1000人の子どもを徴兵するよう通達される。しかし、ヴラドはこれを拒否し、オスマン帝国と敵対することを決意する。「ワイルド・スピード EURO MISSION」「インモータルズ 神々の戦い」や「ホビット」シリーズでも活躍する英俳優ルーク・エバンスが主演を務めた。

予告の段階であまりそそられなかったんですが、平野耕太の『ヘルシング』読みたくなっちゃったw


観る前から気になっていたのが、ダークヒーローとして描かれるのはいいんだけど、最終的には、当然滅ぼされるべき存在になっていくのか? というところ。


守るために魔物になったのに全てから裏切られる、もしくは、領民たちに背かれても敵から守る、という感情的なタメがないので、どうにもいきなりな印象を受ける。
もしくは、黒幕がいるんだから、全ては彼の手のひらの上で、何をやっても魂を失う結末になっちゃうとか。
そこの描き方が足りないから、正義を為すために行ったはずなのに、未来でヴァン・ヘルシングによって滅ぼされてしまう悲劇、という再構築につながらないんだよね。


というか、多分製作者はそんなこと考えてなくて、もしかしたら元祖『ドラキュラ』(小説にしろ映画にしろ)をないことにするような悪寒が……
「つづく」というラストだけど、どうするつもりあのかなぁ。悪魔×ドラキュラ×ヘルシングの三つ巴とか?


そもそも、最初の吸血鬼のシステムもよくわからないんだよなぁ。てっきり、ヴラドに力を渡したら死んじゃうのかと思ったよ。
あと、杭を心臓に打つという情報はすでにメジャーなのねw


コウモリ変身とコウモリパンチは好き。