Dawn of the Planet of the Apes



『猿の惑星:新世紀』鑑賞


猿の惑星」の前日譚(プリクエル)として往年の人気SFシリーズをリブートしたシリーズ第1作「猿の惑星:創世記ジェネシス)」の続編で、知性を獲得した猿たちが地球の新たな支配者として君臨する過程を描いた。猿のシーザーが天性のリーダーシップを用いて仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年。勢力を拡大し、手話や言語を操るようになった猿たちは、森の奥深くに文明的なコロニーを築いていた。一方の人類は、わずかな生存者たちが荒廃した都市の一角で息をひそめて日々を過ごしていた。そんなある日、資源を求めた人間たちが猿たちのテリトリーを侵食したことから、一触即発の事態が発生。シーザーと、人間たちの中でも穏健派のグループを率いるマルコムは、和解の道を模索するが、彼らの思惑をよそに、猿たちと人間たちとの対立と憎悪は日に日に増大し、やがてシーザーは生き残るための重大な決断を迫られる。シーザーには、前作に続いてアンディ・サーキスモーションキャプチャーで息吹を吹き込んだ。監督は前作のルパート・ワイアットから、「クローバーフィールド HAKAISHA」のマット・リーブスへバトンタッチ。

前作*1から10年後の物語。


異なる二大勢力があって、対話による平和共存が一番理想的だけど、それができないならお互い無視しあって不干渉でいけばいいのに、そんな簡単な事さえできない。
種族の違うシーザーでさえ、それがわかっているのが悲しい。


両者の激突は必ず犠牲者を出す。
今回悪役の位置を与えられたのはコバだけど、彼だって優れた資質があるはずなのに、事件のせいで狂っていってしまう。
シーザーは、平和に暮らすサルは争いやウソばかりの人間とは違う、という信念を持っていたけど、結局は同じということを気づいてしまう。
それは、合わせ鏡として、観客たる我々に対する強いメッセージ性を帯びており、SFの基本ながら、極めて強烈。


シーザーたちの次世代も知能を獲得してるってことは、あの薬はDNAとかも変容させちゃう、かなり激しいものだよね?


一番驚いたのは、モーションキャプチャーがロケでできるようになったのね。凄いね。


三作目も監督続投らしいけど、個人的には、最悪なバートン版を思い出す戦争シーンは飛ばして、さらなるディストピアになった世界を見たい。もしくはそれすらも過去にした、共存への道とか。