TOKYO TRIBE



『TOKYO TRIBE』鑑賞


漫画家・井上三太の代表作として知られ、アニメ化もされた「TOKYO TRIBE2」を、「ヒミズ」「地獄でなぜ悪い」の鬼才・園子温監督が実写映画化。さまざまなトライブ(族)に属する若者たちが、暴力で街を支配し、縄張りを競い合っている近未来のトーキョーを舞台に、「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨するメラと、「ムサシノSARU」に所属する海(カイ)の2人を中心に巻き起こる一大抗争を描き出す。メラには「HK 変態仮面」の鈴木亮平、海にはYouTubeで開催されたオーディションで抜てきされたラッパーのYOUNG DAISが扮した。共演には清野菜名佐藤隆太染谷将太、でんでん、窪塚洋介ら豪華キャストがこぞって出演している。

あんまり邦画は行かないんだけど、評判いいんで行ってきた。


井上三太の『TOKYO TRIBE2*1を実写映画化。


しょっぱなのババアのDJでヤバさを感じる(いい意味で)
思い出されるのは『ガッチャマン』のスラム街で、あれとは雲泥の差。金じゃなくて、やはりセンスなんだよなぁ、と改めて実感。
東京が舞台だけど、東京にはまるで見えない。でもそれは重要ではなく、無法地帯に見えることが大事。


その無法地帯と、セリフのほとんどがラップ調という、この異世界観! ここまで異世界を感じさせてくれる日本映画では初めてじゃないかなぁ。セリフがラップということに不自然さを感じないんだよね。
物語自体はちょいちょい粗があるんだけど、そんなことを気にさせないだけの魅力にあふれていいる。
それだけに、ラストは普通の殴り合いではなく、ラップ対決して欲しかったなぁ。リリックを繰り出すと吹っ飛ぶ的なw そのデタラメが許される作品だと思うんだよね。


キャストは、全員怪演と言っても過言ではないw
中でも、やはり鈴木亮平は強烈。『HK 変態仮面』といい、本当に信用に足る男w
染谷将太はラップ上手いなぁ。窪塚洋介は情が抜け落ちたチンピラ役が良く似合う。