聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY



『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』鑑賞


1985〜90年に「週刊少年ジャンプ」で連載され、テレビアニメ化もされて一大ブームを築き上げた「聖闘士星矢」を、新たなスタッフ、キャストでアニメーション化。自らの持つ不思議な力に悩まされてきた少女・城戸沙織は、何者かに命を狙われたところを星矢という少年に助けられ、自身がギリシャ神話の女神アテナの化身であることを知る。自らの運命を知った沙織は、アテナを守護する青銅聖闘士(ブロンズセイント)である星矢と仲間たちとともに、聖闘士発祥の地であるギリシャの聖域(サンクチュアリ)に向かう。しかし、そこで聖域を統治する教皇と配下の黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちとの激闘が待ち受けていた。原作コミックの中でも人気の高い十二宮編を映画化。監督は「TIGER & BUNNY」のさとうけいいち。車田も自ら製作総指揮に名を連ねる。

別段ファンではないんだけど、リアルタイムでジャンプ買って、アニメを見ていた身としては、予告で『ペガサス幻想』が流されては反応せざるを得ないw



十二宮編を上映時間90分ちょい、という時点気になってる人も多いと思うけど、バリ島みたいな師匠は出てきません! 鋼鉄聖闘士も! 一角獣座とか子獅子座とかカメレオン座も!
あと、全員異母兄弟の設定はオミットされたと思われ。まぁ、これは正しい改変だよw


展開がすごい早いため、ブロンズはメインの5人、シルバーはまるまるカット、老師は出てこず、アフロディーテは瞬殺。その割には巨蟹宮が長いんだけど。


原作を読んでいると、改変部ばかりが気になちゃうけど、それ以上に物語の穴が多いのが気になってしまう。
16年前に死んだことになっているサガが教皇に化けて支配しているのはいいんだけど、じゃあ、16年前にアイオロスを裏切者と糾弾した教皇は誰?
偽アテナは何?
なんで沙織がアテナだってばれたの?
また、メインの5人のキャラも、時間が短いからしょうがないのか、掘り下げが浅い。特に紫龍と氷河は性格的見分けがあまりつかない。一輝もいまいち存在感ないしなぁ。


文句は尽きないんだけど、実は個人的にはそんなにハズレじゃないw
特に、賛否両論(否の方が多そうだけどw)ありそうな、終盤の巨大怪獣に対して、黄金聖闘士が6人力合わせて戦う展開はかなり好き。
お前ら、○○宮でゴロゴロしてるんじゃなくて、有事の際にサンクチュアリを守るのが仕事だよね?
惜しむらくは、サンクチュアリに人影が全くないから(ラストで大勢出てくるけど)危機感も全くないこと。
簡単なモブなり、悲鳴なりあっても良かったんじゃないかなぁ。


また、『キャプテン・ハーロック*1の時もそうだったんだけど、あのCGのモーションの不自然さはどうにかならないの?
何が悪いのかわからないけど、何か変なんだよなぁ。
普通のアニメと同じ動きをさせちゃってるのか、とにかく立体的な造形なのにまるで重さが感じられない。
このまま進めば日本風CGアニメとして完成するのかもしれないけど、とにかく、今は基盤がない感じ。


沙織の声をももクロ佐々木彩夏があててるんだけど、悪くないなぁ。


本編では『ペガサス幻想』使われてませんでした……