Animacula: A Young Scientist’s Guide to New Creatures

「微小生物集 若き科学者のための新種生物案内」セス・フリード〈『新潮』2014年3月号掲載〉

あまりにも美しくて研究者は残らず魅了されてしまうドーソン。観察されると変化してしまうエルドリッド。一億分の四秒しか寿命のないケッセル……様々な微小生物が紹介されていく。

「穴二つは胡椒、三つは塩、四つはバストロム、と教わっているはずである」って知らねぇよw


架空博物誌好きとしては、これはたまらない短篇。
ミエヴィルの「ある医学百科事典の一項目」*1とちょっと似てるかな。
神は細部に宿る、って使い方間違ってるけど、微細な生物に人間の想いや人生観を投射してしまうのは、まさに人間ならでは。


個人的お気に入り微小生物は、一億分の四秒しか寿命のないケッセル、周囲に全く影響を及ばさず、観察もできないバートレット、恐怖感じると美味しくなるバストロム、超圧縮状態のカークリン、音を浴びると大きくなるソニタムあたり。


近々クレストから短篇集が出るみたいなので、そこに収録されてるのかな。

新潮 2014年 03月号 [雑誌]

新潮 2014年 03月号 [雑誌]