Only Lovers Left Alive



『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』鑑賞

「リミッツ・オブ・コントロール」(2009)以来、約4年ぶりとなるジム・ジャームッシュの監督作。ミュージシャンと吸血鬼を題材に描くラブストーリーで、トム・ヒドルストンティルダ・スウィントンが、孤独な宿命を背負った吸血鬼のカップルを演じた。吸血鬼でありながら、マルチミュージシャンとして活躍するアダムは、自己破滅的な人間たちの振る舞いを憂えていた。そんなある日、何世紀にもわたり愛し合ってきた恋人で、吸血鬼のイヴと久しぶりに再会。しかし、イヴの妹エヴァが2人のもとを訪れたことをきっかけに、3人の運命がゆっくりと変わっていく。共演にミア・ワシコウスカジョン・ハートアントン・イェルチン

ティルダ様とロキ様(未だ名前覚えられず……)が主演、さらにミアが出ていると聞いては、万難を排して行かねば!


もはや人を襲うこともなく、病院の横流し品で喉を潤し、趣味だけをやって日々を過ごすという、究極のひきこもり。そんな現代のヴァンパイアを、主演の二人が好演。作中でも言われるんだけど、この二人の顔立ち、佇まいが非常に浮世離れしていて、永遠のボヘミアンにハマってるんだよね。
ジャームッシュの希望の生活なのかなぁ、と思ったりw


ミア・ワシコウスカの登場シーンが期待ほど多くなく、イマイチ必要性がそれほど感じられなかったのが残念。
ただ、彼女は姉たちのような洗練されたヴァンパイアではなく、欲望のままに動くクリーチャーであり、彼女のせいで、主人公二人の穏やかな生活が乱されてしまうターニングポイントとしてのキャラとしては必要。
なんだかんだ言っても、やはり彼らも人間から見れば怪物にすぎないことを示してくれるラストもヴァンパイアものとして好印象。