Dead Shadows
『寄生体X』鑑賞
「遊星からの物体X」や「スペースバンパイア」といったSFホラーへのオマージュが多数散りばめられ、シッチェス映画祭を筆頭にヨーロッパ各国のファンタスティック映画祭でも上映されたSFサバイバル。仏パリに暮らすクリスは、11年前、ハレー彗星が地球に最接近した日に両親が惨殺され、そのことが大きなトラウマになっていた。世間では11年ぶりにハレー彗星が地球に接近することを記念し、イベントも開かれるなど沸き立っていたが、彗星が地球に近づくにつれ人々は異常な行動をとりはじめ、やがて凶暴なミュータントになってしてしまう。クリスは修羅場と化したパリから脱出するためサバイバルを繰り広げる。
なんだこれ?
確かに『遊星からの物体X』*1や『スペースバンパイア』*2っぽいんだけど、だからって面白いとは限らない。
75分と非常に短い作品なのに、怪獣が出てくるまでが結構長い。
その長い前置きで、人間たちが徐々に奇行に走りつつあることが示されているのならいいんだけど、別にその印象も特にない。
で、修羅場に突入したらしたで、お約束の強い隣人はさっさと死んじゃうし、軍隊はどういうわけで予め展開していたかわからないし、そもそも、なんでミュータントになっちゃうのか全く不明。
主人公が気にしていた女は後背位で殺されたんじゃないの? 別人?
また、彼の変異は何? いつから? なんで凶暴化しないの?
ラストは、クトゥルーものもオマージュ入れちゃったよ〜、ということ? ゴーントみたいの飛んでたけど。