Gone



『ファインド・アウト』鑑賞

「TIME タイム」「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライドが主演し、全米で社会問題化している「ミッシング・パーソン(=人が消える)」という不条理な現象を題材に描くスリラー。1年前に何者かに拉致・監禁されたと訴える女性ジル。しかし、警察の捜査でも証拠は何も見つからず、ジルは心の病からくる虚言症と断定され、捜査は打ち切られてしまう。しかし後日、今度は妹モリーが失踪してしまい、ジルは同じ犯人の仕業だと主張するが、警察は聞く耳を持たない。孤立無援の状況下で、ジルは原因不明の失踪現象の裏に渦巻く真実に迫っていく。

誘拐犯は実在するのか? それともジルの妄想にすぎないのか? 警察に追われながらも、犯人を探す彼女は正しいのか? というところにサスペンスを感じさせるのが狙いなんだろうけど、わらしべ長者のように芋づる式に見つかる証拠、巧みなドライビングテクニック、流れ出るでまかせ、とあまりに都合いい展開に、それ自体が彼女の妄想なのかと思ってしまったよ。


全体的に練が足りない。思わせぶりなだけの新人刑事とか、なんで出てきたの?
そもそも、犯人の計画は粗がありすぎる。「主人公が○○に気づいたからこそ、そのトリックが成立する」的なネタはあるけど、この作品では、犯人がジルを捕えるために仕掛けているんだけど、それって、彼女が証拠を得る前に警察に捕まっちゃったら、犯人だけがしょんぼり残念なことになると思うんだけど。それとも、すべての証拠は、犯人が仕込んだ餌だと思ってあげるべきなのかなぁ。


アマンダ・セイフライドの、顔は小さいの中のパーツは大きい印象的な顔は思う存分見るためだけの作品。