Antiviral



『アンチヴァイラル』鑑賞

鬼才デビッド・クローネンバーグの長男、ブランドン・クローネンバーグの長編監督デビュー作で、2012年・第65回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されたSFミステリー。青年注射技師シドは、セレブのウイルスをマニアに注射するクリニックに勤務し、希少価値の高いウイルスを闇マーケットに横流しするという違法行為に手を染めていた。そんなある日、究極的な美貌を誇るハンナが原因不明の重病に冒されて死亡。ハンナから採取したウイルスを自らに注射していたシドも幻覚症状に襲われるようになり、やがてウイルスをめぐる巨大な陰謀に巻き込まれていく。

続けて、息子も鑑賞(笑)


派手な動きはないんだけど、個人的には、結構好きかなぁ。
直接的なグロ描写はあまり出てこないけど、
強い生理的嫌悪感を引き起こす、作中に描かれた倫理(or 常識 or 社会 or ……)の変容は、極めてSF的だと思う。
スーパーハッカーや千葉シティは出てこないものの、このザラつき感はサイバーパンクに求めるものだなぁ。


やたらと注射のシーンが出てくるんだけど、強いオブセッションを抱いてるのかしら?
過去の出演作に比べて、サラ・ガドンの印象が非常に強い作品なんだけど、親父ともども、同じ性癖?(笑)