Killing Them Softly



『ジャッキー・コーガン』鑑賞

ブラッド・ピットがクールな殺し屋ジャッキー・コーガンを演じるサスペンスドラマ。監督は「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007)でもピットとタッグを組んだアンドリュー・ドミニク。「優しく、殺す」をモットーにする殺し屋ジャッキーは、「ドライバー」と呼ばれるエージェントから、賭博場強盗の黒幕を捜索する依頼を受ける。ジャッキーは前科のあるマーキーを探し出すが、実際に強盗を仕組んだのは別の悪党3人組であることが発覚。さまざまな思惑が交錯するなか、ジャッキーは事件にかかわった人間を皆殺しにすることを決める。共演にリチャード・ジェンキンスジェームズ・ガンドルフィーニレイ・リオッタサム・シェパードら。

ジョージ・V・ヒギンズジャッキー・コーガン*1の映画化。


上記の紹介文に「賭博場強盗の黒幕を捜索する依頼」とかあるけど、そこから予想されるような、実はそこには意外な真相が! とかはなく、最初から黒幕も実行犯も裏稼業の落とし前も出てきているとおりで、別に不可能ミッション的なのもなく、単にターゲットを殺すだけ。
ジャッキー・コーガンも別にクールな殺し屋でもないんだよなぁ。
要するに、そこにノワール的なロマンもなく、裏社会もビジネスとして動いている。


全体的に「この映像カッコよくね!?」というのが続くだけで、かなり白ける。
本筋に関係のない長い会話シーンも「ピカレスクっぽくね!?」という自己満足にしか見えない。タランティーノ作品の場合、ホントにどうでもいい話が延々と続くのとは方向性が違いんだよなぁ。原作も長台詞が特徴らしいんだけど。


ブラッド・ピット・ファン以外は見なくてもいいんじゃない?