Holy Motors



『ホーリー・モーターズ』鑑賞

フランスの鬼才レオス・カラックスが、オムニバス「TOKYO!」(2008)以来4年ぶり、長編では「ポーラX」(1999)以来13年ぶりに手がけた監督作。生きることの美しさへの渇望に突き動かされる主人公オスカーが、富豪の銀行家、殺人者、物乞いの女、怪物など、年齢も立場も違う11人の人格を演じながら、白いリムジンでパリを移動し、依頼主からの指示を遂行していく姿を実験的な映像とともに描き出していく。主演はカラックス監督によるアレックス3部作(「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」「ポンヌフの恋人」)のドニ・ラバン。

いや〜、さっぱりわけわからん。
感想以前に、あらすじも捻り出せないなぁ。
と言っても決してつまらないわけではなく、むしろ結構好きかも。


誰かのために、様々な人生の一場面を演じる男の物語、というのが最大公約数的な内容で、あとはどうとでも解釈できる。
フィクションラインがどこに引かれているのかも判然とせず、ラストはかなりギャフンに近いか。ただ、それさえも、この世界の全ては、誰かが誰かを演じていることによって存在している、と観えなくもない。


他の人の感想が聞いてみたい作品ではある。