The Future



『ザ・フューチャー』鑑賞

現代美術や小説、音楽、パフォーマンスなど多方面で活躍するマルチアーティストで、初の長編作「君とボクの虹色の世界」(2005)も高い評価を受けたミランダ・ジュライが、大人としての責任に向き合い、新たな生き方を模索していく女性の姿を描いた監督第2作。同棲4年目を迎えた35歳の女性ソフィーと恋人のジェイソン。ある日、2人は怪我をした小さな猫を見つけ、パウパウと名づけて最期を看取ると決める。そのことをきっかけとして2人の心境や生活はゆるやかに変化していく。お互いやりたいことをやろうと、仕事を辞め、インターネットを解約して、自分の内なる声に耳を傾けて生きようと決意する。

ミランダ・ジュライの小説を映像化するとこんな感じだなぁ、って監督・脚本・主演がミランダ・ジュライなんだけどさ。


安穏とした居心地いい同棲生活だけど、「これから」を考えていない生活は停滞と同じ。
怪我でそう長くは生きられない猫を前にして、「これから」を意識させられる。
停滞した人生も、止まった時間も、動かすのは自分しかいない。


奇想とも妄想ともとれる描写は、彼女の短編小説同様なんだけど、正直、ちょっと合わなかったかなぁ。