Starbuck



『人生、ブラボー!』鑑賞

過去に行った693回の精子提供を通して、ある日突然、533人の子どもの父親であることが発覚した男が巻き込まれる事態を、笑いと涙を交えて描くハートフルドラマ。過去に「スターバック」という仮名で693回の精子提供を行い、その結果として生まれた533人の父親であることがわかった42歳の独身男ダビッド。ある日、弁護士を通じて533人のうち142人が、遺伝子上の父親の身元開示を求める訴訟を起こす予定だと知らされる。身元を明かすつもりは毛頭ないダビッドだったが、子どものうちの1人が、自分が応援するサッカーチームのスター選手であることを知ると、他の子どもたちにも興味がわきはじめ……。

まるで面白さが伝わってこない邦題だけど、原題通り『スターバック!』みたいにされても、コーヒー?ってなっちゃうよね。カナダ産の超優良種牛の名前だとか。


アメコミTシャツを着たおっさんは、やっぱダメだな(笑)俺もな。


まぁ、邦題はナンですが、笑えるところしっかり笑えて、及第点以上のハートウォーミング・コメディ。
彼が出会う142人の子どもたちは容姿も歩む道もそれぞれ違い、しかし、彼の遺伝子を継いでいるような違うような、選択と可能性の物語、と言えるかな。
ダメ男なんだけど、性格はよく、人からも好かれやすいという設定に無理がなく、それがコメディパート、ラストの大団円をしっかり支えている。


ただ、精子提供が(回数はともかく)叩かれちゃうということがイマイチ納得出来ない。彼は提供しただけで、選択権は女性の方にあるんだし。
あと、彼の精子が全て使われてしまった事情、というのは結局なんだったの? それは、病院側の問題のような……