フラッシュバックメモリーズ3D



『フラッシュバックメモリーズ3D』鑑賞

事故で記憶に障害を負ったディジュリドゥ奏者・GOMAが、リハビリを経て復活するまでの過程を追ったドキュメンタリー。監督は「童貞。をプロデュース」「ライブテープ」の松江哲明。2009年11月26日、首都高速で追突事故に遭ったGOMAは「記憶の一部が消えてしまう」「新しいことを覚えづらくなる」といった後遺症に悩まされる。後にMTBI軽度外傷性脳損傷)と診断され、一時はディジュリドゥが楽器であることすらわからないほど記憶を失うこともあった。リハビリ期間を経て再びステージに上がる姿を、GOMAと妻すみえの日記を交えて振り返る。突然異なる映像が頭の中に飛び込んでくる症状「フラッシュバック」をアニメーションで表現。12年・第25回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞を受賞。

ディジュリドゥと言う楽器すら初耳だし、もちろん、主人公たるGOMA氏も知りません。彼の症状がどんなもので、今現在どうなっているのか、もっと詳しく知りたいと思うものの、3Dのこういう使い方もあるのか、と関心。


スクリーンの前で演奏し、その背後に、彼が失ってしまった過去の記憶が映し出される、という形なんだけど、3D効果でちゃんとそう見える上に、ディジュリドゥの低音が非常に響いてくるので、激しい臨場感を体感できる。
演奏が終わって、拍手したくなる。


アフター0』の「ショートショートに花束を」*1は忘れちゃうことも忘れちゃってるので、本人は幸せだけど、こちらのGOMAは何かを忘れてることはわかっているようなので、本人も周りも大変だろうなぁ。ただ、それでも音楽はちゃんと身体が覚えていることに、救いを感じる。


物語があるわけではないので、それを求めていくと肩すかしだと思うけど、3Dの使い方として、劇場で見ることをオススメ。