1971年8月号

「幻想と怪奇特集」



特集短篇は4本
・「死の扉」……ロバート・マクニア
小さい島のバスケチームの取材に向かった記者。
そこにはかつてコーチをしていた老人がいるのでは、今では呑んだくれ。
しかし、彼とチームには悲しい過去が……


・「ひめやかに甲虫は歩む」……ジョン・コリア
王侯然とした巨体の老人。
彼は、カフェで相席した、映画監督希望の青年に出資しようと持ちかけるが……
なんか、『ビートルジュース*1とイメージがかぶるんだよなぁ。題名だけ?(笑)
ナツメグの味』*2などに収録。


・「家のなかに何かが」……シリア・フレムリン
亡くなった妹の娘を育ててきたオールド・ミス。
かわいがっていた姪ももうすぐ結婚。
しかし、姪の新居にまつわる悪夢を見始める……
初めから、不穏の種が散りばめられつつ、それがミスリードにもつながっている佳作。
女性主人公の嫌な視点はジャクスンに似てるかも。


・「静かに! 夢を見ているから」……ローラン・トポール
自分が見る夢が外に漏れてしまう青年。
最初は他のみんなも面白がったり、広告代理店が押しかけたりするが、夢は制御できず……
オチはよくあるタイプなんだけど、なんか落ち着かない感じ。
『怪奇と幻想2 超自然と怪物』に収録。


この号から『山荘奇談』*3の連載スタート