Attack the Block

『アタック・ザ・ブロック』鑑賞



いや〜、『クリッター』*1とか『デッドリー・スポーン』*2とか思い出しちゃったよ。いい意味で(笑)


ジョー・コーニッシュ監督は『激突』*3や『ターミネーター*4のような低予算の1作目ながら、非常に優れたアイデアの作品からインスピレーションを得た、と言ってるけど、ちゃんとそのスピリットを自分のものにしている。


褒められたり、認められたりの子供時代を奪われた主人公の最後の笑顔が印象的で、現代的な問題も盛り込まれているんだけど、やはり80年代的テイストがたまらない。
牙が光る生物って、どういう生態だよ!……ってビジュアル的にカッコイイのでOK。
けっこう容赦なくキャラクターが死ぬのも、なんか懐かしい。
いきなりエイリアンを殺しちゃうという不良グループならではの発端、主人公たちばかりが付け狙われるお約束、それらの環を上手く閉じる現代的なラスト。
過去のジャンルものをしっかり消化し、現代的に構成しているのが見事。


ニック・フロストは脇役なんだけど、出てきた瞬間に「ダメな人だ」とわかるのがいいよね(笑)
主人公は、これがデビューのジョン・ボヤーガ。非常に眼力が強く、存在感は半端ない。デンゼル・ワシントンを若くしたような感じ。