TITANIC

『タイタニック3D』鑑賞
オレ様の後付け3Dは他とは違うぜ! とキャメロンが鼻息荒くしていたので足を運ぶ。





若っ!


それはさておき。
公開当時は中二病的に見に行かなかったし、鑑賞自体もビデオで1度観たきりなので、完全にうろ覚え。
セリーヌ・ディオンで、舳先で抱き合ってるやつでしょ、と食わず嫌いしてる人も少なからずいるかもしれんけど、15年(!)経って、冷静に見ると、よくできた映画だし、何よりパニック映画として傑作レベルにあると思う。長い作品だけど、3分の1は沈没に当てられてるし。


氷山にぶつかるまで寝ちゃうかと思ったけど、意外に飽きさせないんだよね。
タイタニックヲタのキャメロンとしては、中盤の『ロミオとジュリエット』は省きたかったのかもしれないけど(笑)、そこもまるで無駄にしてない。
ジャックとローズが親密さを深めていく描写として、船内のあちこちを巡っていくけど、それはラストの沈没をより良く見せるための前ふりなんだよね。彼らがそこで過ごしたからこそ、観客は見覚えのある景色の破壊に目を奪われる。そこで出会っていく人々も、その最期がクローズアップされていく。
また、『プロジェクトX』的技術者たちの物語でもあり、設計士の最期、電気を消さないように最後まで残る発電室のクルー、特に楽師はやはり涙腺に来るね。
あと『エマ』*1と感触が似てると思ったのはオレだけ?


個人的には、キャメロンは、観客に優しすぎるかなぁ、と思わなくもない。信用出来ない語り手好きとしては、キャルの「コートのダイヤを入れた」の台詞は省いたほうが効果的だったと思うんだけどなぁ。


まぁ、それにしても主演の二人は若い! ケイト・ウィンスレットはムチムチだな(笑)彼女は確実に、今のほうがいいね。ディカプリオもアイドルで終わらなかったのが、大したもんだよね。


さて、3Dだけど、現代3Dのパイオニアが手がけるだけあって、後付けにありがちな不自然さがない。追加映像などはないそうだから、画面設計がこれを見越していたかのようで、改めて関心。
パンフは非常に読み応えがあり、2D→3D変換の話が勉強になります。


未見の人は、結構普通にオススメしますよ。