江戸の妖怪展

石神井公園ふるさと文化館で開催中の『江戸の妖怪展』に行ってきた。


さすがに年1回はこの手の企画があるので、見たことがある展示が多い。
その中で収穫は、化物草紙。
挿絵付きの短い娯楽読み物で、今でいうラノベ


気に入ったのは、十返舎一九による『化物見世開』
坂田金時に退治され、箱根の先に引っ越す化物一家。
お家再興のため、親分の見越入道の奮闘が描かれる。
くさい臭いの出るふいご販売やら、舌切雀のつづらの中に入る仕事やら、かなりメタ構造(笑)


もう一つ気になったのが、同じく十返舎一九『化皮太鼓伝』。
水滸伝」のもじりで、見越入道が世界を魔界にするための旅出るというお話。魔界水滸伝


化物草紙の登場する妖怪は、それぞれ役が決まっていたそうで、キャラクター化が進んだとか。
今ではそれほどメジャーな妖怪でない見越入道は親分役なんだけど、当時は違ったのかな。


妖怪図鑑のパロディ、『怪談模模夢字彙』も全部見てみたいなぁ。


いつも気になってるんだけど、『大江山酒顛童子退治の図』って、キングダークの原形?