MACHINE OF DEATH
- 作者: ライアンノース,デーヴィッドマルキ!,マシューベナルド,Matthew Bennardo,David Malki!,Ryan North,旦紀子
- 出版社/メーカー: アルファポリス
- 発売日: 2012/01/01
- メディア: 単行本
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血液をもとに人々の「死」を予言する“死の機械”。しかしその機械は「死因」のみを示し、日時や場所、その他の情報は一切与えられない―― Web発の企画によって集められた700篇から厳選34編を収録!自費出版ながら全米No.1を獲得したSFエンタメアンソロジー、ついに日本上陸!
人の死因のみを予言する機械、というワンアイデアだけで編んだアンソロジー、と聞くと面白そうな気がするんだけど、それがWeb募集によって、プロアマ問わず、となると一抹の不安が……
久々の玉石混交っぷりだなぁ。しかも石の方が多いし、玉の方も等級低いんだよなぁ。厳選して、このレベルか……
おそらく、提示されたのが文字通り「人の死因のみを予言する機械」という設定だけのようで、作者によって解釈がまちまち。基本的には漠然とした「溺死」とか単語のみが予言されるんだけど、中には具体的な予言を下す機械もあったり。機械の形やシステムも違うし。この辺を統一してこそ、アレンジとバージョンの見せ所だと思うんだけど。『われはロボット』*1は偉大ですよ。
まぁ、よかったのは「絶望」「自殺」「アーモンド」「ピアノ」「死の機械によるHIV感染」「白紙」「流産」「カッサンドラ」あたり。特に「死の機械によるHIV感染」と「カッサンドラ」がお気に入り。