DEAD AND ALIVE

フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)

フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)

ヴイクターの研究所の所在地を知ったデュカリオンは、彼の野望を阻む手がかりを探すため、その中に潜入した。一方ヴィクターは、謎めいた電話を受ける。電話をした人物は、廃棄物処理場で復活したと語り、彼の墓を処理場に用意したという。やがてヴィクターは研究所の危機を察知し、何者かの陰謀を疑いつつ避難する。だがその行く手には、デュカリオンや刑事のカースンとマイクルたちが待ち受けていた。決戦の時、迫る!

毎度同じ事言ってるけど、やはりクーンツははまらないなぁ。前作読んでるから手に取ったけど。
面白くなりそうなネタを扱いながら、それが読みたいわけじゃないんだけど、というところを敢えて書いてるような。
なんか取っ散らかってる上に、一つ一つのエピソードやキャラが極薄だから、重ねてもやはり薄い。しかも、惜しげも無く(悪い意味で)さらっとネタを片付けていくし。おまけに主人公たちの必要性のなさ。これ、デュカリオンとカースンたちがいなくても、物語は終わったんじゃない? 特にぼんやりしたラストは、全く活躍しないし。
唯一良かったのはジョッコとエリカかなぁ。これをメインに据えた物語が読みたかった。まぁ、人間以上のはずなのに、我が身を自由にできない人造人間の悲哀、みたいのは書くつもりないんだろうけど。


三部作の予定が途中で延びて、五部作になったとか。
一応の区切りはあるけど、ラストは最初のピッコロが死んだシーンを思い出したよ。