PERFECT SENSE
『パーフェクト・センス』鑑賞
ちょっと変わった破滅SF。
突然、深い悲しみに襲われ、その後嗅覚を失うという奇病が世界中で広がる。パニックになるが、それでも人々は他の感覚を研ぎ澄ませ、日常を取り戻す。しかし……
個人的には『渚にて』*1に近い印象を受けた。
破滅を予期しながらも、それでも新しい料理を創りだそうとする主人公たち料理人の姿は感動的。
救いがないという感想も多いかもしれないけど、この作品の前提が人類滅亡が避け得ないというものならば、ラストは慈悲と愛に溢れていると思うんだよね。
SFと言うより、神学、哲学的かも。