REAL STEEL

『リアル・スティール』鑑賞
マシスンの短編小説*1の映画化。


男汁みなぎると言うか、クレイジーというか、そんな原作が好きな者にとって、宣伝の時点で、全然内容違うよなぁという印象は全く裏切られない(笑)
ロボットがボクシングするというネタだけで、ストーリーは完全な別物。


もろもろ気になる点があって、細かい点を上げると切りがないんだけど、ロボットボクシングがあの世界でどれくらいの存在なのかはっきりしないんだよね。今のメジャーリーグ級のレベルなのか、珍妙なXゲームなのか。
世界的に注目されるようなものなら、レギュレーションをしっかりした方がよくね? 操縦者が二人いるとかさ。話ずれるけど、あの双頭のロボットって、二人で操る意味ないよな。手が四本あるとかならまだわかるけど(笑)
ATOMが強い理由がはっきりしないのもイマイチ。〈彷徨える艦隊〉シリーズ*2のように、誰もが忘れたような古い戦法が強みになってる、ということだと思うんだけど、そこをもうちょっと強調してくれないと、ゼウスチームがATOMを欲しがる理由もぼやけちゃう。
それと、マックスの年齢を間違えるシーンがやたらに出てくるのは、無意味になってる。
あと、ATOMが言葉がわかるって何?


とは言っても、実写『プラレス三四郎*3なのに、ボクシング映画演出されると、熱くなるものがあるのは確か。
また、原作のキモである展開を、珍しいシャドーモードという設定を生かして、ラストに集約させた手際は見事。


ベイリーの首筋から肩のラインが、『LOST』*4のケイトに似てるなぁ、と思ったら、やはりエヴァンジェリン・リリーでしたか。あと、ヒュー・ジャックマンの長身とスタイルの良さに、改めてウルヴァリンにしてはデカすぎるね。