Rango

『ランゴ』鑑賞



まず言えるのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ*1と違って、真面目に楽しそうに演じてるよなぁ(笑)


映像は月並みだけど、凄い。
質感が凄まじい。キャラクターはまだ動いてるからわかるけど、砂、空、影など自然現象は、もう実写と見分けがつかない。プラスチックの魚はリアルすぎて、逆に超現実感。


ストーリーは、この超現実感がポイントなのかなぁ。
メインの物語は割とまっとうに西部劇をなぞった形になってるんだけど、その外側がかなり幻想的。ランゴが最初に出会う動物があまりに強烈な登場。あれはギャグなのか、超現実なのか。また、サボテンもぶっ飛んだ。
冒頭の車から投げ出された瞬間、道路を真ん中にして、此岸と彼岸の一瞬の間の物語とか。
そもそも、動物が喋るというファンタジーと人間の世界が地続きなのかもはっきりせず、それはラストで明らかになるものの、色々と違和感が拭えない。


ジョニー・デップ作品を始め、様々な映画のパロディが散りばめられている。西部劇は疎いのでよくわからず。ジネズミ軍団との水馬車争奪は『マッドマックス2*2? ジェイクのガトリングはやっぱ『ジャンゴ』*3? パンフの解説に期待したんだけど、書いてないんだよなぁ。
パロディの最たるものが、西部の精霊。その存在そのものが、もうメタ。それが現れちゃうのも、ランゴが向こう側に行っちゃった表現のようにも見える。


まぁ、シンプルにも、深読みにも、色々楽しめる作品。
あと、挿入歌はいいなぁ。サントラ*4買ってもいいレベル。